「ちいかわ」初のスマホゲームが放置系ゲームで登場するも広告と課金要素に不評の声相次ぐ

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いきなり湧いてきた大きな食べ物をみんなで楽しく食べたり、日常のなんとなく楽しい雰囲気をうまく描写できている作品だ。しかし単なるファンシーなキャラクターものではなく、草むしりをしたりバケモノを討伐したりと、日銭を稼ぐため労働をすることもある。

さらにはいきなり住処にモンスターが現れたり、ちいかわたちが気づいていないだけで何か恐ろしい出来事が起こっていたりする描写があるなど、ファンシーとダークさをかけ合わせた独特の作風が大きな特徴となっている。

討伐
『ちいぽけ』では討伐がメイン。ちいかわたちが自動で戦ってくれる。画像はGoogle Play掲載のものをトリミング

こういった作品をどうゲームにするかは難しいところだが、『ちいぽけ』はいわゆる「放置ゲー」というジャンルを選択した。これはキャラクターたちが自動でバトルを繰り広げるため、プレイヤーは適宜レベルアップさせたり装備などの調整をするといったものだ。

放置ゲーは、スマホ向けアプリでは定番のジャンルのひとつ。このジャンルを選ぶこと自体はそうおかしくない。

広告と課金が眼前に出て“印象が悪い”

では、なぜ不評が多いのか。理由として挙げられるものは広告と課金だ。

広告表示
『ちいぽけ』ゲーム内の広告表示の一例。とにかく広告を見ることでメリットが得られる仕組みだ。画像はゲームよりキャプチャー

『ちいぽけ』は基本プレイ無料である。ゆえにユーザーが広告を閲覧するか、もしくはアイテム課金をすることで収益をあげるほかない。

本作には「広告を閲覧して報酬を得る」といった場面が多く、1日に何度も広告を見なければならない。当然ながらユーザーは広告を嫌うわけで、何度も見せれば自然と印象が悪くなる。

とはいえ、広告は必ずしも悪いものではない。お金を使わないユーザーは広告を見ることでゲーム内アイテムを手に入れられるし、運営側も広告を見てもらうことでお金が入る。いわば広告を見る時間をお金に変換できるわけで、考えようによっては嬉しい施策である。なお、広告は月額課金のアイテムでスキップが可能となる。

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