「ちいかわ」初のスマホゲームが放置系ゲームで登場するも広告と課金要素に不評の声相次ぐ

そして、『ちいぽけ』の課金要素は、主に各種育成アイテムとキャラクタースキン、そして便利機能が使える月額課金になる。たとえばちいかわたちのピクニックスタイルを手に入れたければ、ひとりあたり1500円かかる。高いと考える人もいるだろう。
しかし本作、いわゆるキャラガチャと呼ばれるものがない。確かにガチャ自体はあるのだが、それはあくまで強化する要素を得るためのものであり、メインキャラクターを手に入れるための手段ではないのだ。つまり、ほかのスマホアプリでありがちな「大金を払って運まかせにキャラを入手する」だとか「とりあえず天井(確定で欲しいキャラが手に入る状況)まで課金する」といったことは起こりえない。

そして課金せずとも、ちいかわをはじめとするメインキャラクター、くりまんじゅう、ラッコ、モモンガ、シーサーは入手できる。あくまで特別な姿のキャラクターが欲しいのならば課金してほしい、といった作りになっているのだ。
だが、ガチャがないということは、運によってアイテムを入手できない(絶対に課金しなければならない)といった断絶にもなりうる。課金するつもりのないユーザーからは「ふざけるな」とも思えるわけだ。
『ちいぽけ』は放置ゲーとしてはオーソドックスだし、グラフィックデザインが優れておりちいかわたちのアニメーションはとてもよくできている。広告は見る必要があるもののキャラガチャがないのは良心的だ。しかし、もうひとつ問題視される大きな要素も備わっているのだ。
ユーザーの認識とマーケティングのズレ
前述のように原作の「ちいかわ」は単なるファンシーキャラクターではなく、バトル要素すらあるコンテンツである。そうなると問題は、ユーザーが期待するものが幅広くなるということだ。

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