カジュアル衣料のアダストリア、復活の理由 「グローバルワーク」が牽引、6期ぶり最高益
「グローバルワーク」、「ニコアンド」、 「ローリーズファーム」など若い女性向けブランドを中心に、1300店以上を展開しているカジュアル衣料大手のアダストリア(旧ポイント)の業績がV字回復している。
9月30日に発表した2015年度の連結上期決算(2015年3月~8月)は、営業利益が81億円と前年同期比4倍となり、6年ぶりに過去最高を計上。期初計画比でも約3倍と大きく上振れた。
客数、客単価とも前年を超えた
天候が良好だったほか、自社生産比率を高めた夏物衣料の主力ブランドが好調で、上期の既存店売上高は前期比104.9%となり、客数、客単価とも前年を上回った。
売上高は前期比10.2%増の970億円。主力ブランド「グローバルワーク」の売上高が前期比15.9%増の171億円と大幅に伸びたほか、成長分野に位置づけている「ニコアンド」も同13.2%増の96億円と好調だった。そのほか「ローリーズファーム」、「ジーナシス」、「スタディオクリップ」など、他のブランドも軒並み堅調に推移した。
自社生産比率の向上で計画生産が進み、値下げロスが削減できたことで粗利率は57.3%と前年同期比で1ポイント改善。さらにニコアンドなどの認知度が上昇したことでテレビCMを抑制できたほか、人件費や設備費も下がり、売上高営業利益率は8.4%(前年同期は2.3%)と大幅に上昇した。
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