スペインの「ZARA」、好業績に2つの理由

<動画>最新四半期の利益が前年同期比28%増

本文が日本語訳文です(ナレーションは英語です)

6月10日、アパレル企業「ZARA」などを傘下に持つスペインのアパレル流通グループであるインディテックスは、四半期の利益が予想していた増益幅を上回ることを明らかにした。

「復活を遂げているヨーロッパ経済」と「ユーロ安」。この2つの要素が、スペインのインディテックスにとって最高のコンビネーションをなしている。

インディテックスは、競合他社と比較してユーロ圏内でより多くの衣類を生産しており、そのためユーロがドルに対して急落したことで大きな恩恵を受けた。

同社は、これまでもヨーロッパにおいて、主要マーケットの近辺で発注して生産してきた。このビジネスモデルが功を奏し、スペインより暖かな気候の国、涼しい気候の国に対し、適切な衣類を迅速に供給することができている。

Barclays Wealthで資本戦略を担当するウィル・ホッブ氏は次のように解説する。「ユーロ安により、EU諸国には通常より若干多くの観光客を集めるようになったと推測されます。そのことが小売業者やより大きな消費構造にとって有益だったと言えるかもしれません。労働市場に関しても、わずかに明るいものだと感じられます」。

2016年1月期の第1四半期決算である2~4月、インディテックスの純利益は前年同期よりも28%増加し、5億2100万ユーロ(約5億8600万ドル)になった。

また、さらなる良いニュースとして、第2四半期に入ってからも売り上げは上昇し続けており、2月と比較すると5月の売り上げは13.5%増となっている。

H&Mの業績も好調

競合相手であるH&Mも好調だ。同社の4月の売り上げは前年同月より10%増加し、5月は8%増加した見込みだ。

それとは対照的に、ファッショングループのGerry Weberは、業績の下方修正を発表し、その原因がドイツ市場の縮小と季節外れの気候にあるとしている。

今年に入り既に26%上昇しているインディテックスの株価は、ヨーロッパの小売業セクターと同調し、朝の取引で0.3%下落した。同社の成功の大部分はホーム市場である欧州の好調によるものだが、2015年内にZARAブランドが台湾・香港・マカオでオンラインショッピングサービスを開始することを発表するなど、アジアでの攻勢も目立っている。

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