
中国の石炭市場で供給過剰が鮮明になってきた。国家統計局が3月17日に発表したデータによれば、石炭業界の主要企業による2025年1月から2月までの原炭生産量は7億7000万トンと前年同期比7.7%増加した。
海外からの石炭輸入も増加が続く。中国海関総署(税関)の通関統計によれば、1月から2月までの石炭および褐炭の輸入量は前年同期比2.1%増の7611万9000トンだった。
国内炭の価格は1年で2割安
供給増加に対する需要側の反応は鈍く、石炭価格は国内炭、輸入炭ともに値下がりしている。国内炭の代表的な価格指標である1キログラム当たり発熱量5500キロカロリーの発電用石炭のスポット相場は、3月14日時点で1トン当たり687元(約1万4117円)と1年前よりも2割近く安い。
輸入炭の代表的な価格指標であるオーストラリアのニューキャッスル港の輸出価格も値下がりが顕著だ。1キログラム当たり発熱量5500キロカロリーの発電用石炭のスポット相場は、3月7日時点で1トン当たり96.4ドル(約1万4327円)と、年初から約2割下落した。
こうした状況のなか、業界団体の中国石炭工業協会と中国石炭輸送販売協会は連名で声明を出し、国内炭の生産量および低品位の海外炭の輸入量を適切に調整するよう石炭業界に呼びかけた。
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