日本は衰退「食堂車と車内販売」欧州鉄道最新事情 「昔ながら」の形は減っても食事の提供は堅持

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iryo 1st class meal service
スペインを走る高速列車「iryo」のファーストクラスで提供される食事(筆者撮影)

2023年10月に東海道新幹線、そして2024年3月に山陽新幹線の普通車から車内販売がなくなって1年以上が経った。

かつては車内販売に限らず、新幹線や在来線特急には食堂車が連結され、急行列車にさえも簡単なカウンターのビュッフェがあったことを思うと、現在の状況は隔世の感がある。今年に入り、米原駅での老舗駅弁業者が販売を終了したことも注目を集めた。

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欧州でも「食堂車」は減っているが

対して欧州の鉄道では、食堂車や車内での飲食物の販売を維持し続けているケースが多く、そういったサービスが日本のメディアで取り上げられることも多い。だが、実際に乗った旅行者からは「食堂車がなくてガッカリ」という声も聞く。

実は、各国が誇る高速列車では「昔ながらの食堂車」が連結されているケースは少なくなってきている。日本では「駅ナカ」での販売に移行したといえる「列車旅の食事」だが、欧州ではどうなっているのか。実は、日本の「駅弁」参入余地もあるかもしれないのだ。

【写真】各国の名物料理やデザートが味わえる食堂車、座席に運ばれる「機内食スタイル」のランチ、コーヒーマシンやさまざまな飲み物が並ぶカウンター……欧州の鉄道では今も楽しめる「車内での食事」の数々。豪華列車や「駅弁販売」の様子も

ただ、「昔ながらの食堂車」こそ少なくなっているものの、欧州では頑なに列車内での供食サービスを続けている。鉄道の伝統を堅持しているといったところだろうか。そのスタイルはさまざまだ。

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