「双子の妹は東大に現役合格」キラキラしている姿を見るのがつらかった… その後"京大に1浪で合格"した姉の葛藤と奮闘

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トコトコさんは埼玉県のシングルマザーの家庭に生まれました。母親の実家は居酒屋で、母はそこでスタッフをしながら、3つ年上の姉と双子の姉妹を女手一つで育てました。

幼少期は静かな性格で、同級生が遊んでいると、周囲の声の大きさに耐えられずにうずくまるような子どもだったトコトコさん。ピアノ以外の習い事は続かなかったものの、テストの成績はよく、勉強をあまりせずとも100点を取っていました。一方で妹も成績はよかったそうですが、活動的なタイプで、双子の姉とは趣味も興味も異なっていました。

「私は家で手を動かしたり、ビーズを集めたりするのが好きでしたが、妹はもう少しアクティブで、習い事としてソフトボールをやったり、外に遊びに行ったりするのが好きな子でした」

中学は双子で1位、2位を争う

その中で、2人がどちらも好きなことが自然や農業でした。中学受験をせず、そのまま公立中学校に上がった2人は、科学部に入って、学校の裏庭で畑を耕したり、山に登ったりすることに興味を抱きました。

濱井正吾 浪人 双子 東大 京大
双子で農作業(写真:トコトコさん提供)

成績に関しても、2人とも小学校時代よりさらにアップ。最初に受けた模試では偏差値が30台だったものの、中学に上がる少し前から3つ年上の姉が通っていたスパルタの塾に双子で通い、勉強の基本的な方法を学ぶことができました。

中学校の最初の定期テストではどちらも1桁代の順位でしたが、それからはずっと2人で1〜2位を独占したまま、中学校の卒業を迎えます。

高校受験では姉妹で別のところを受ける予定だったそうですが、結局は同じ学校を志望し、2人とも無事に合格しました。

「県内で1番の高校より少し下の県立高校なら、安心して合格できるし、学年でも1番になれるだろうと思っていたのですが、都内の名門私立女子校を受けようとしていた妹も直前で同じ学校を受けることになって、喧嘩になりました。

当時の私はアイデンティティの問題で悩んでいたので、高校を分けようとしていたのに『なんで同じ高校に行くの!』と(笑)。結局同じ県立高校に入ったので、高校では双子であることを隠そうとしたのですが、二卵性なのにそっくりだったので初日でバレてしまいました(笑)」

学年で400人程度いる進学校にともに進学した双子の姉妹。姉であるトコトコさんの入学試験の成績は学年で5位程度。それからも学年2〜3位をキープし続けましたが、学年1位はずっと妹でした。

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