浪人してよかったことを聞くと、「とにかく楽しかった」、頑張れた理由については「勉強はするものだという選択肢しか見えていなかった」と答えてくれました。
「浪人生活は『楽しい』と『苦しい』が混ざっていましたが、比率的には『楽しい』が圧倒的でした。予備校の講師陣のお話はとても面白かったですし、勉強に集中できる環境が幸せだったと思います。4回生のはじめは院進も、就職もしたくない状態でしたが、すでに浪人をして普通のルートじゃなくなっているのでまぁいいか、と開き直って休学することができました」
浪人を経て「自分らしくいればいい」と思えた
食品メーカーを1年で退職した後はWebマーケターや海外放浪、経営コンサルタントなどを経て、昨年2月からはフリーランスに。現在は博士課程にいる妹と2人で、親が高卒の家庭から東大と京大に合格したファーストジェネレーションとしての葛藤や浪人の経験、キャリアの変遷などをnote「ノソノソとトコトコ|東大&京大卒の双子」で発信しています。

「人生のレールから外れても自分らしくいればいいと思えているのも、浪人の経験のおかげかなと思います。現在はフリーランスとして執筆、AI開発、古物商などをしていますが、かつての私と同じようにキャリアに悩みながら、会社員というレールから外れられない人たちはたくさんいるはずなので、そうした悩みを抱える人たちを救えるような発信をnoteでしていきたいです。
もっと多くの方に私たちの発信を見てもらえるように、商業出版をしたいと思っていますので、今後は物書きとしての活動をより頑張っていきたいです。私たちの経験をシェアすることで、人生が好転したり、精神的に解放されたりする人が増えたらいいなと思って活動していきます」
双子の妹と比較してアイデンティティに苦み、精神的に悩んだ日々もあった彼女。
しかし現在では自ら進んで会社員というレールを外れ、同じ悩みを抱く人々に力強いメッセージを送ることができている彼女の強さは、間違いなく、ネガティブ思考からポジティブ思考に好転できた浪人の日々が作り上げたものなのだと思いました。
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