Skype、いよいよ5月に終了。20年以上の歴史を振り返りつつ、代替となるビデオ通話サービスの違いをチェック

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さまざまなビデオ通話アプリのアイコン
意外とたくさんあるビデオ通話アプリ(画像:Microsoft、Zoom、Google、CISCO、Slack、Discord、Rakuten Viber)
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20年以上にわたり、インターネットを通じた音声およびビデオ通話機能で、人々のコミュニケーションの一部を支えてきた「Skype(スカイプ)」が、5月5日でその歴史に幕を下ろす。その歴史を振り返り、代替となるサービスをいくつか列挙してみよう。

インターネットを使った音声通話(VoIP:Voice over IP)アプリケーションとしてリリースされたSkypeは2003年にサービスを開始し、当初はPCアプリケーションでのみの対応だったが、世界中どこへでも無料で時間を気にせず通話ができるため、多くのユーザーに注目され、また利用された。

提供開始当初のSkypeは、当時非常に注目されていたP2P(Peer to Peer、サーバーを介さず端末同士で直接通信すること)技術を採用し、PC用のクライアントアプリとして、他のPCユーザーとの無料音声通話を提供した。

さらに、翌年にリリースされたSkype 0.98ベータでは、固定電話に低料金で電話をかけられる「SkypeOut」機能が追加された。SkypeOutは国内でも十分に安価だったが、特に国際電話でそのメリットを発揮した。SkypeOutの国際通話料金は国ごとで一律に設定されており、一部の国では国内通話料金とほとんど差がないほどだった。

ビデオ通話アプリに進化

2005年にはデザインをリフレッシュしたSkype 2.0ベータが登場した。このバージョンでは、ビデオ通話機能が追加され、さらに多くのユーザーを獲得するきっかけになった。2005年はもうひとつの大きな出来事として、インターネット通販・オークションサイトのeBayがSkypeを買収したことが挙げられる。

2006年当時のSkypeロゴマーク
2006年当時のSkypeロゴマーク(画像:Skype)
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