「番組進行しながら全員の顔を見ている」「裏でも話しかける」 休養発表した浜田雅功(61)のあまりにすごい"MC力"
笑福亭笑瓶との冠番組『HAMASHO』(読売テレビ/日本テレビ系)、ピンでの初レギュラー番組『人気者で行こう!』(朝日放送/テレビ朝日系)などコンビではなく浜田個人の出演が目立ち始めた中で、2000年から始まったのが『ジャンクSPORTS』だ。

芸人相手ではないトーク番組の司会者として、浜田はゲスト出演者の個性を「とりあえず引っ張り出すということの作業をすればええのか」と考えた。ゲストが妙なことを言い出せばすかさずツッコミを入れ、自らも“ゲスト側の目線”に立って参加し盛り上げていく。そんな中で、ますます司会者・浜田への信頼は厚くなっていった。
進行をやりながら全員の顔を見ている
「とりあえず進行をやっていきながら全部見てるんですよ、全員の顔を。で、『アイツちょっと何か思ってるな』とか楽しそうじゃないなとか、ルール説明をした時に腑に落ちてないな、とか。僕がこっち(ゲスト側)に座ってたらどう考えるかなということを思うんですよ。(中略)それで休憩の時とかに、実際にゲームをやった(次長課長)河本とか(品川庄司)品川を呼んで『俺はこう思うけどやってみてどうやった?』と確認するんです」<『SWITCH Vol.30 No.12』(スイッチ・パブリッシング)本人の発言より>
ライブ感ある番組作りを目指し、「(台本から)脱線して膨らんでしまえば僕は残りはやらんでもええっていう考え」とも語る浜田。だからこそ、共演者に対する気遣いは怠らない。
「僕は収録中、個々の人たちの個性がどういうふうにやっていったら出てくるんやろうっていう作業をやっているつもりなんですよ。だから休憩で裏入った時も、あまり喋ってないなという人には喋りに行くんです。(中略)そこで喋っておけば、舞台出た時に『やかましい、おっさん!』ってツッコめるかなっていう」(前述の『SWITCH Vol.30 No.12』より)
中尾彬、江守徹、志村けんなど、トーク番組に出演するイメージがなかった大御所も浜田が司会を務める番組では見違えるようにはしゃいだ姿を見せた。そのひとり、梅宮辰夫は先述の『クイック・ジャパン vol.104』の中でこう語っている。
「俳優は演じることが仕事、芸人は人を笑わすことが仕事。自分たちの仕事に真剣なんですよ、(ダウンタウンの)二人は。だから相手が大御所だろうがなんだろうが、面白くなるならツッコんでいくべきだと俺は思う。その辺りは浜ちゃんがちゃんと処理している。すごく礼儀正しいから」
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