年金も孤独死も不安・・・おひとりさまの"老後の「三大不安要素」 お金・健康・孤独死 こう考えればぐっとラクになる
ちなみに、結婚して子供がいない夫婦の場合は、年間にかかる生活費の平均は324万円です。それをざっくり割って一人当たりを162万円とすると、年間でかかる費用はお一人様より38万円ほどお安くなります。
旦那さんが平均寿命を迎える81歳まではこの計算でいくので、2592万円の生活費がかかり、ここから女性の平均寿命を迎える6年後までに1200万円、合計でかかる費用が3792万円になります。そこから旦那さんの年金受給額16年分+奥様のみの年金受給額を6年分として、合計で3530万4000円。
旦那さんが会社員だった場合は遺族厚生年金がもらえますが、自営業の場合はもらえません。その場合、ご夫婦で平均寿命を迎えるまでに足りない費用は261万6000円、二人で割ると130万8000円になります。
そして、お子様のいる家庭ですが、老後からの計算は結婚していない夫婦と同じくらいとして、仮にお子様一人を育て上げると、教育費が多めに見積もって2300万円、養育費が約1630万円で合計3930万円かかるので、お一人様や子供のいない夫婦よりも、定年までの出費がお子様一人当たり4000万円増えることになります。お子さんが老後養ってくれる場合は計算が変わりますし、お子さんを頼れない場合は、お一人様やお子様がいない世帯より、何倍も稼ぐ覚悟が必要です。
家族がいてもいなくても、結局は“ケースバイケース”
絶望的な金額のお金の話ばかりを書いてしまいましたが、ここからは私なりの考え方を書いていければと思います。それは、結局のところケースバイケースで、お一人様も、子供のいない夫婦も、お子様のいる家庭も、予測通りの結果になるとは限らないということです。
私はぶっちゃけ、この「平均値」がどれだけ公平な平均かとツッコミたいです。人によってそんなに低くないという方もいれば、そんなに高くないという方もいると思います。そして収入により税金も違えば使える保障制度も違います。出費も人それぞれです。ものすごい浪費家と倹約家では比べようがありません。
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