【幼少期の思い出はつくり変えられる?!】あなたの記憶はどこまで信用できますか?注意が必要な「後知恵バイアス」を解説
自分についての記憶ですから、間違っているわけないと思われるかもしれませんが、自伝的記憶は正確ではない部分があります。人は、このようにつねに記憶を書き換えてしまうリスクを抱えているのです。
「後知恵バイアス」が記憶をゆがめる
後知恵バイアスは物事が起きた後に(答えを知った後に)、「そうなると思っていた」「予測ができた」と考える心理的傾向です。
たとえば、スポーツや選挙で自身の予想と異なる結果が出た際、「予想は外れたけど、こうなる可能性があることもわかっていた」と感じたことはないでしょうか。強がりや負け惜しみではなく、無意識にこう思ってしまうのも、後知恵バイアスの典型例です。
有名な研究としては、リチャード・ニクソン大統領の1972年の中国・ソ連外交に関するアンケート調査があります。ニクソンの北京訪問を前に、どんな結果をもたらすかいくつかの具体的な出来事を示してその出来事が起こるかどうかについて調査参加者に予想してもらいました。そして、ニクソン訪中の結果を知った後で再度予測を思い出してもらいました。
結果としては、事前の調査で提示していた出来事について、実際に起きたことに対して自分の予想を過大評価して「高い確率で予想していた」と、起きなかったことに対しては「もともと低い確率で予想していた」、つまり最初から起こりそうもなかったと思っていたと記憶を書き換える傾向にありました。
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