関係者によると、同社はセブン‐イレブン・ジャパンの企業価値を約2兆円、SEIの企業価値はその倍の4兆〜5兆円と見積もっているという。SEIが上場し「適正なマーケットバリューがつけば、ホールディングスの株価にも反映される」(デイカス氏)とみる。
また、SEIの上場やイトーヨーカ堂などの持ち分の売却によるキャッシュを原資とし、30年度までに総額2兆円の自己株式を取得する大規模な還元策も表明した。「過去には株主還元に十分な注意を払ってこなかった。これは今後変わっていく」。デイカス氏はそう自慢げに語った。
デイカス氏は終始落ち着いた様子で話し、井阪社長も時折笑顔を見せるなど、社長交代会見は和やかな雰囲気で終わった。


セブン&アイは「北米事業の評価が過小」と強調(写真:米セブン-イレブン・インク)
外資競合からの買収提案
しかし、その穏やかさとは裏腹に、セブン&アイは今、2つの「外圧」にさらされ、かつてない危機を迎えている。
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