森永卓郎「ガン宣告」を受けて最初にしたこと 最期まで実践した「自己表現と幸福な人生」

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森永卓郎流「生き抜く技術」 31のラストメッセージ
幸福な人生というのは、一体何だろうか(写真:Yuralaitalbert/PIXTA)
1月28日にガンで亡くなる前日まで仕事をし続けた経済アナリストの森永卓郎氏は、人間は誰でも幸福な人生を歩めると言います。では、幸福な人生とは一体、どのように生きれば実現できるのでしょうか?
そこで本記事では、森永卓郎氏の遺作『森永卓郎流「生き抜く技術」 31のラストメッセージ』より一部を抜粋、再編集し、生きていくうえで最も大事なこと、そして、それと幸福な人生の知られざる関係性について紹介していきます。

18歳になるまで、私は死ぬことが怖かった。自分が死んだあとにどうなるのか、自分のいない世の中がどうなるのか、よくわからなかったからだ。

あの世は存在しないし神も仏もいない

私の死生観に決定的な影響を与えたのは、大学に進学して受講した笠原一男教授の日本史の授業だった。笠原教授の授業は、通年講義だったにもかかわらず、法然に始まって日蓮に終わるというわずか数十年に終始し、しかも宗教論だけを取り上げる講義だった。

笠原教授の授業は、なぜ日本で、古代から封建、封建から近代、近代から現代という3つの転換期に新しい宗教の誕生が集中しているのか、という謎解きから始まった。

古代から封建への転換期に生まれた浄土真宗や日蓮宗などの鎌倉仏教、封建から近代の転換期である明治維新で生まれた天理教や金光教などの新宗教、近代から現代への転換期である太平洋戦争の終結によって生まれた新興宗教。

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