開業1年半で閑散「渋谷・道玄坂通」大苦戦の"真因" 建物の造りや動線から大きな問題がある…?
そのためか、いくら地域のパブリックな通りを目指そうにも白を基調にした小綺麗な施設は、どこか似合わない現実もある。
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いうなれば、渋谷の中に突然銀座や大手町にあるような建物が現れた感じ……といえばわかりやすいだろうか。それでは渋谷にいる人がスッと入らないのも納得だ。
すでに道玄坂通に入っているドンキは2回にわたって業態を変更している。それは、道玄坂通の目の前にMEGAドン・キホーテ渋谷本店があり、カニバリズムを起こしてしまっているからだろうが、こちらの入り口は正面にでかでかとマスコットキャラクターであるドンペンが鎮座しており、おなじみの水槽もある。
中の様子もよく見えるし、なんだか(いい意味で)いかがわしい感じがバッチリで、渋谷の周辺環境にぴったりだ。店内商品の違いなどもあるのだろうが、MEGAドン・キホーテ渋谷本店の方に人が殺到するのも頷ける。
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「商業施設づくり」と「まちづくり」は異なる
道玄坂通はPPIHにとって、「初」となる複合商業施設だ。東急や三井、三菱、森ビルが東京各地で行っているように、複合商業施設の開発はきわめて大規模で「1つの街」を作り上げるような作業でもある。
その意味でPPIHにとってはじめてとなる「まちづくり」事業でもあるのが道玄坂通だといえるが、それがなかなか苦戦しているようである。
それもそのはずで「まちづくり」となれば、これまでPPIHが行ってきたような「ドンキ」単体を作るのとは考え方がかなり変わってくる。街の中でそこを人々がどのように動くのか、という動線も合わせて考えたり、あるいは商業施設内に入るホテル・オフィス・店舗のバランスなど、考えるべきことは飛躍的に多くなる。
……と私などが言わなくても、当然この辺りはとても考えて作られているはずだ。
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