ADASの標準装備化にあたり、BYDは(価格帯に応じた)3ランクのシステムを用意した。そのうち最高ランクの「タイプA」のADASは、BYDの超高級ブランドである「仰望(ヤンワン)」に搭載する。
2番目の「タイプB」は、高級車ブランドの「騰勢(デンザ)」およびBYDブランドの一部の上級車種が対象だ。タイプAとタイプBのシステムは(レーザー光を用いた3次元センサーの)LiDAR(ライダー)を採用し、高速道路および市街地(の一般道路)での高度な運転支援に対応している。

最も機能がシンプルな「タイプC」は、BYDブランドの大衆車やコンパクトカーに搭載される。高価なLiDARを省き、カメラやミリ波レーダーなどのセンサーを活用するシステムで、高速道路での高度な運転支援と自動駐車機能にのみ対応している。
今後数年で必須の装備に
BYDが目指す低価格車へのADAS普及を主に担うのは、コストが安い「タイプC」であるのは言うまでもない。

王氏によれば、中国市場で販売される新車の7割は20万元(約416万円)以下(の価格帯)であり、それらの購入者はこれまでADASを体験する機会がなかった。また、ADASの利用シーンの8割以上は高速道路と自動駐車に集中しており、これら2つを押さえることが普及のカギになるという。
そのうえで、王氏は自動車市場の近未来を次のように予想した。
「今後2~3年のうちに、ADASはシートベルトやエアバッグのような必須の装備になる。ADASがないクルマはもはや“少数派”になるだろう」
(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は2月11日
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