令和ロマンくるま「謝罪対応」まで賢すぎたワケ 異例ずくめの対応だったが、プラスに働きそうだ
筆者は当然ながら、オンラインカジノの運営者や、その利用者を肯定する立場ではない。「知らなかった」とはいえ、その社会的責任は負うべきだと考える。
しかしながら、くるまさんが報道翌日に、すぐさま動画で謝罪したことは、現状できうる「炎上対応」として、ほぼ最高点だと評価したい。おそらく、この対応の早さが「謹慎不要論」にも影響しているのだろう。
芸能人の不祥事が報じられるケースは、今回のように珍しくない。ただ、多くの事案では、「報道の数日後に」「書面のみで」「『ご迷惑をおかけした』などの抽象的な謝罪」を行う。
こうしたある意味パターン化された、どこか奥歯に物が挟まったような書面に、「問題を直視していない」といったネガティブな読後感を覚える人々は多いだろう。
その点、くるまさんは「報道直後に」「自らの口で」「時系列に沿った具体的な経緯説明と謝罪」を行った。本来であれば、すべての芸能人が行うべき対応なのだが、やっている人がほぼ存在しないだけに、相対的に好印象を与えたと考えられる。
もちろん、謝罪すべき内容が、すでにまとまっていたことも大きい。法廷闘争に発展していれば、守秘義務の関係も出てくるだろうが、おそらく今回そうした制約はない。すでに任意聴取が終わり、進行中の事象が少ないからこそ、報道翌日に「すべて」を言えたのだろう。
イロモネアのリスク分散
このように、くるまさんが「異例な対応」を行ったことにより、それを受けての関係者も、イレギュラーな対応を迫られた。その最たる例が、2月24日に放送予定の「ザ・イロモネア」(TBS系)だろう。活動自粛が発表された19日、Xで行った投稿が話題になっている。
投稿によると、出演者の1組として「令和ロマン」が出演予定だったが、収録中に報道を把握し、「所属事務所と協議の上で、お二人に収録途中でご退席いただきました」と説明。
自粛の申し出を受けて対応中だが、「他チャレンジャー(筆者注:出演者)のパフォーマンス中に、くるまさんが映り込む可能性がございます」と理解を求めた。
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この投稿には「過剰反応すぎるのでは」といった反応が寄せられているが、炎上ウォッチャーを自称する筆者からすると、イロモネアもまた、うまい対応をしたと感じる。
わざわざ「見切れる可能性」に触れる理由として、まず視聴者クレームの回避が考えられる。いざ映ってしまったとしても、「事前に伝えてあった」とすれば、一定のリスク分散ができるからだ。
ただ、筆者はこれを、単なるクレーム防止策だとは感じない。マイナス側の抑止だけではなく、むしろ番組の評価をプラスに高められる投稿のように思えるのだ。
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