すでに各所で報告が上がっているように進化型GRカローラは、TGRのセオリーどおりモータースポーツ直系の性能向上が大きなポイントだ。外観ではフロントバンパーの形状を空力のうえから見直したことが相違点。ワイド感が強調されたデザインによりGRヤリスにも通ずる野性味が加わった。
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内装ではセンターコンソール上部のナビゲーション画面が8.0インチに小型化された。正確には、これまでメーカーオプションで選択できたディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusの画面が10.5インチ画面から8.0インチタイプになり、標準装備のモニター画面である8.0インチに統一された。これは運転席から左前の視界が部分的に遮られてしまうことへの対処で、市場からの要望に応えたものだ。
改良されたパワートレイン
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ハイライトは搭載エンジンであるG16E-GTS型エンジンの最大トルクを370N・mから400N・mへ高めたことだ。この値は従来型のRZ “MORIZO Edition”、ならびに現行型GRヤリスと同じ。さらにGRヤリスに先行搭載されていた8速ATである「GR-DAT」をGRカローラに新搭載した。
スペックも多岐にわたり変更された。伸び側で作用するリバウンドスプリング内蔵型の前後ダンパー、トレーリングアームの取り付け点を高めたリヤアクスルまわり、それに合わせて変更されたスプリングの線径とピッチ。また、ステアリング機構では締結剛性(≒異なる部品をいっそう強くつなげる性能)を高めた溝付ワッシャーボルトを採用して直進安定性を高めたり、シャシーの一部に同じく締結剛性の高い専用ボルトを用いたりして、ステアリング操作の応答性を高めている。また、GRヤリス/レクサスLBX MORIZO RRが採用する「サーキットモード」(「GRヤリス/LBX MORIZO RR」が豹変する新機能)も設定した。
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日本仕様専用パッケージとして「SPORT Package」(25万3000円)が設定された。アイテムのひとつ、専用セミバケットシートは2人乗りのMORIZO Editionのシートを5人乗り向けに設計し直した文字どおりの専用品。GRカローラのチーフエンジニアである坂本尚之さんは、「アイテム内容からすればかなりリーズナブルな価格です!」と胸を張る。
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