進化型「GRカローラ」モータースポーツの神髄 トヨタがレース活動から車両開発を行う理由

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なお、従来型GRカローラユーザーを大切にするTGRでは、アップグレード用の部品セットも用意した。従来型GRカローラユーザーに向けたアップグレードSTEP①として「締結剛性向上ボルトセット」を、アップグレードSTEP②として「旋回性能向上サスペンションセット」をそれぞれ設定する。

従来型から進化型での変更点となる締結剛性向上ボルトセット
従来型から進化型での変更点となる締結剛性向上ボルトセット(写真:トヨタ自動車)

STEP②では、前後ダンパーやリヤスプリングも交換するが、従来型とはいえ販売時期からすれば走行距離はそれほど伸びていない個体が多いだろう。よって、下取りパーツとして販売店で査定して、そのぶん、アップグレード代金から値引くシステムを構築されたらいかがだろうか? 耐用年数の長い機能部品の再利用を促進するため環境面からも評価されるはずだ。なお、アップグレード用の部品セットは、2025年夏頃の販売を予定する。

イヤーモデル制を導入してもよいのでは?

GRカローラだけではなく、雪上試乗会ではGRヤリスも用意されていた
GRカローラだけではなく、雪上試乗会ではGRヤリスも用意されていた(写真:三木宏章)

このほかにも盛りだくさんの変更を受けた。メニューからすれば大幅マイナーチェンジだが、名称は一貫して改良型。GRヤリスにしても継続進化するわけだから、できれば「2025年モデル」など時系列で名付けていただきたい。風化しやすい改良ポイントが年次と符合しやすくなり、のちの中古車市場でも正確に分類されやすくなる。年次がわかれば狙いを定めやすいからセカンドユーザーからも歓迎されるだろう。

また、仮に2025年モデルが2026年に納車されても、名称は「2025年モデル」とすればわかりやすいし、2026年モデルの発表がなく2027年モデルへとスキップしたとしても、欠番として記録が残り、同じくわかりすい。

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本来であれば、従来型との比較試乗を行いたかったが前述のとおり、試乗コースの制約から味見程度にとどまった。本格的なロードインプレッションは後日、その機会が得られたらマイカーである「2024年モデルGRカローラ」との比較とともにお届けしたい。

 

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西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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