起業を成功させるために「捨てるべき」4つの幻想 自分で考え、自分で答えを出す世界への歩き方

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顎に手を当てて、考えるビジネスマン
起業を成功させるために「捨てるべき」4つの幻想とは(写真:Luce/PIXTA)
起業を考えるとき、あなたの頭の中にはどんなイメージが浮かぶでしょうか? 25年以上、延べ6万人の起業をしたい会社員と向き合ってきた新井一氏は、多くの人が抱く“ある幻想”が、知らず知らずのうちに足を引っ張っていると述べています。
本記事では、新井氏の新著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』から一部抜粋・編集のうえ、起業を成功させるために「捨てるべき」4つの幻想を解説します。

①もっと効率的に、楽に始めたい

“効率”を気にしてしまう人は少なくありません。確かに、仕事を効率化し、負荷を減らすことは、継続していくうえでもとても大切なことです。お勤めの会社でも、「なぜこんな効率の悪いことをしているのだろう、うちの会社は変だ……」などと思うこともあると思います。しかし、本当に効率化できるのは、日々のルーチンワークか、あるいは、過去に何度か経験した業務の話だけです。生まれて初めてやることに、そんな都合の良いショートカットがあるはずもなく、失敗しながら試していくしかありません。

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たとえば、ネット広告などを眺めていると、「パソコンで簡単な作業をするだけで、他の面倒な作業はすべて代行します」といった無在庫系EC代行サービスを見かけることがあります。

サポート万全で、とても効率的に、楽に起業できそうですが、それとて、最も難しい「売れる商品のリサーチ」や、とても手間がかかる「ECサイトへの出品作業」、つねに急かされる「顧客対応」などは、こちらでやらなければならないことが多く、25万~50万円程度の契約金を受け取った業者さんが代行してくれる作業は、仕入れ元の海外サイトや自社商品の紹介、売れた商品の発注と発送、ECサイトへの出品(有料オプション)程度で、作業に慣れ、販売する商品の目利きができるようになるまでは、自らの手で、地味な作業を延々と、嫌になるほど繰り返さなくてはならないのです。

業者さん側から見れば、手間のかかる作業を、お金をもらってアウトソーシングできる奇跡のビジネスモデルなのですが……。

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