日本の観光業を苦しめる「"安すぎる"値付け」問題 日本は「観光"未"立国」だ!残念すぎる現状
熊野古道のガイドさんの中には一部高単価な人も出てきて、以前と比べると選択の幅は広がってきているようではあるのですが、主だっているのはこの価格帯というのが現状です。
熊野古道は2005年と2024年を比較すると外国人観光客が74倍に増え、外国人の割合が6割を超えました。
ただし、その歴史や魅力について説明がなければ、自然景観のよい道を歩く体験だけになってしまうことを考えると、ガイドの有無で「体験価値」は天地の差です。
インバウンドの人たちから「5万円払うから、英語対応したガイドさんをお願いしたい」なんて声があがるのも当然で、本来、これはニーズに合わせて価格も臨機応変に決めればいいし、その値付けは需給によって決めればいいと私は考えます。
でも、現実はなかなかそうなってはいません。
「稼げない」と働き手が集まらない
もっと稼げたら、ガイドさんとして働きたいと思う人も増え、よりきめの細かいサービスが提供できるようになり、さらに稼げる。本来はこうした好循環を目指すべきなのですが、今、日本で起きているのは真逆のことが多いように見受けられます。
「稼げないから、働き手が集まらない。結果、提供できるサービスにも限りがあり、より大きな観光消費を呼び込めない」というものです。
そして、それがなぜ起きてしまっているかといえば、値付けをする側に知識や根拠がなく、「なんとなく価格を決めてしまっているから」というケースが本当に多い。
これは、あまりにもったいないと私は思うのです。
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