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日本の観光業を苦しめる「"安すぎる"値付け」問題 日本は「観光"未"立国」だ!残念すぎる現状

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  • 永谷 亜矢子 立教大学客員教授 株式会社an代表取締役
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ここに資料があるので、載せてみます。

★本宮(発心門王子〜熊野本宮大社)
所要時間 3時間30分
料金 1万500円(1~5名) 1万3000円(6~20人)
★熊野三山案内(1日完結)
所要時間 7時間
料金 1万5000円(1~5名) 2万円(6~20名)
*内容、価格は本稿執筆時のもので、この価格のうち3000円は交通費が含まれます(2025年2月)

ここで注目してほしいのは値段なのですが、「1人当たりの価格」ではありません。ガイドさん1人につき最大20人まで参加できるのですが、全員合わせての価格がこれです。

会計時に思わず「安い!」と叫んでしまった低価格ぶり

ガイドさんは朝早くから支度して、山登りの引率をして、歩きながら観光客に歴史や文化の解説をして、何かトラブルがあっても対応できるように準備を怠らずにのぞんで……その対価がこの価格というわけです。

私自身も7時間コースを体験したのですが、ガイドさんは山道を7時間も同行して説明してくれるだけでなく、お客さんからの質問にも丁寧に答えていました。

体力、知力、コミュニケーション能力が求められ、負荷は相当なもの。それなのに、1人頭で割ると数千円とは……。

お支払いをするタイミングで、思わず「安い!」と叫んでしまったのを覚えています。

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