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爆買いやめたインバウンドが次に向かった行く先 コロナ禍で訪日観光客が成熟化し大きく変貌

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インバウンドは特別な体験を求めて地方に足を延ばしている。

浅草寺の雷門の前で写真を撮る訪日観光客
訪日観光客でごった返す浅草寺。雷門の前で写真を撮る風景も復活

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新型コロナウィルス感染症の沈静化に伴って、日本を訪れるインバウンドが急増している。そうした訪日観光客は地方に、そして夜の街に足を伸ばすなど、コロナ前と大きく姿をかえている。『週刊東洋経済』の8月21日(月)発売号(8月26日号)では、「沸騰するインバウンド 復活するナイトタイム」を特集。実態とともに、インバウンドを取り込むノウハウなどをお伝えする。
週刊東洋経済 2023年8/26特大号(沸騰するインバウンド 復活するナイトタイム)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年8/26特大号(沸騰するインバウンド 復活するナイトタイム)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

「日本の酒蔵に行ってみたい」。京都を地盤に、観光客向けのオーダーメイドツアーを手がける「みたて」代表取締役の庄司英生氏は、米国人親子からそんな依頼を受けた。しかし単に酒蔵を見せに行ってもつまらない。そこで庄司氏が提案したのは、一癖ある京都の酒蔵見学ツアーだった。

まずは水田で農家から稲作の話を聞いたうえで、酒蔵に行って醸造の現場を見学。その酒蔵で日本酒の試飲と昼食を済ませた後、試飲して気に入った日本酒を受け取って終了というもの。米国人親子はいたく感動していたという。

半日のツアー料金は、ハイヤー代とガイド代別で5万円。庄司氏は、「通常の酒蔵見学は無料がほとんど。だが、稲作から日本酒ができるまでの過程を学ぶというストーリーをつけて提案すれば、付加価値の高いツアーになる」と語る。

訪日観光客の旅行が多様化

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