インバウンドは特別な体験を求めて地方に足を延ばしている。
特集「沸騰するインバウンド、復活するナイトタイム」の他の記事を読む
新型コロナウィルス感染症の沈静化に伴って、日本を訪れるインバウンドが急増している。そうした訪日観光客は地方に、そして夜の街に足を伸ばすなど、コロナ前と大きく姿をかえている。『週刊東洋経済』の8月21日(月)発売号(8月26日号)では、「沸騰するインバウンド 復活するナイトタイム」を特集。実態とともに、インバウンドを取り込むノウハウなどをお伝えする。
「日本の酒蔵に行ってみたい」。京都を地盤に、観光客向けのオーダーメイドツアーを手がける「みたて」代表取締役の庄司英生氏は、米国人親子からそんな依頼を受けた。しかし単に酒蔵を見せに行ってもつまらない。そこで庄司氏が提案したのは、一癖ある京都の酒蔵見学ツアーだった。
まずは水田で農家から稲作の話を聞いたうえで、酒蔵に行って醸造の現場を見学。その酒蔵で日本酒の試飲と昼食を済ませた後、試飲して気に入った日本酒を受け取って終了というもの。米国人親子はいたく感動していたという。
半日のツアー料金は、ハイヤー代とガイド代別で5万円。庄司氏は、「通常の酒蔵見学は無料がほとんど。だが、稲作から日本酒ができるまでの過程を学ぶというストーリーをつけて提案すれば、付加価値の高いツアーになる」と語る。
訪日観光客の旅行が多様化
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら