インバウンドは特別な体験を求めて地方に足を延ばしている。
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「日本の酒蔵に行ってみたい」。京都を地盤に、観光客向けのオーダーメイドツアーを手がける「みたて」代表取締役の庄司英生氏は、米国人親子からそんな依頼を受けた。しかし単に酒蔵を見せに行ってもつまらない。そこで庄司氏が提案したのは、一癖ある京都の酒蔵見学ツアーだった。
まずは水田で農家から稲作の話を聞いたうえで、酒蔵に行って醸造の現場を見学。その酒蔵で日本酒の試飲と昼食を済ませた後、試飲して気に入った日本酒を受け取って終了というもの。米国人親子はいたく感動していたという。
半日のツアー料金は、ハイヤー代とガイド代別で5万円。庄司氏は、「通常の酒蔵見学は無料がほとんど。だが、稲作から日本酒ができるまでの過程を学ぶというストーリーをつけて提案すれば、付加価値の高いツアーになる」と語る。

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