日本株は新三本の矢がイマイチでも上昇する

短期的に波乱の可能性は残るが方向は見えた

「新三本の矢」でGDP600兆円を目指すとした安倍首相。政策の中身はともかく、「来年の参院選を見据えて走り出した」とみることが重要(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

米国の「利上げ」は「買い材料」に変わった

先週末25日のNYダウ(ダウ工業株30種平均)は前日比113ドル高の1万6314ドルで終了した。

NYダウは4日ぶりの反発となったわけだが、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が24日の講演で「年内利上げは適切」とし、海外経済の減速について「現時点で金融政策の方向性に大きな変更を与えるほどではない」と発言したことが買い安心感を誘ったとされる。

イエレン議長は、その前の週のFOMC(米連邦公開市場委員会)の会見では、利上げ見送りの理由として、海外経済の減速を強調した。結局これが株価下落の原因となったので、意識して表現を変えたようだ。

マーケットは面白いもので、いやこれこそがマーケットなのだが、つい最近までは、利上げ=売り、見送り=買いとなっていた。しかし今は、利上げ=(景気は強い)=買い、見送り=(景気は利上げできるほど良くない)=売りとなっているようだ。

もっとも、「180度方向転換した」わけではなく、曖昧な部分もあって、イエレン議長も自身の考えを明確にする方が得策と判断したのだろう。

次ページアメリカの景気は、良いのか悪いのか?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ドラマな日常、日常にドラマ
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 高城幸司の会社の歩き方
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT