ミニストップからプリカが消えた「ポイ活」狂騒曲 最大4.5%還元に群がるガチ勢、問題行動も発生

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

通常の楽天ペイ支払いでは現在、1.5%のポイント付与キャンペーン(終了日未定)が実施されており、スーパーなどで利用する人も多いようだ。

このように、通常はクレジットカードで1.0〜1.5%が還元されるところを、ミニストップで購入した楽天ギフトカードで買い物をすることで、最大4.5%還元というクレジットカードの3倍のポイントを得ることができる。ミニストップに行くだけで、リスクなしに1万円当たり450円分のポイントが得られるというスキームなのだ。

たった450円と思われるかもしれないが、年間50万円を楽天ペイで支払えば、2万2500円分のポイントが還元されることになる。

このようなミニストップでの楽天ギフトカード購入は、SNSを中心に人気となっている一大ルートだ。しかし、「ポイ活の熱狂」という言葉だけでは片付けられない事態も発生してしまっている。

カードを別の棚に隠す問題行動も

人気が人気を呼び、ミニストップで楽天ギフトカードを購入する人が増えた結果、在庫が払底。多くの店舗で品切れの状況になっているのだ。

さらに事態に拍車をかけたのが、1月15日から2月15日までの間で実施されているWAONのキャンペーンである。ミニストップなどの対象コンビニでWAONを使って税込1000円以上の買い物をすると、抽選でWAON POINTを1万人にプレゼントするというもので、このキャンペーンでの購入対象に楽天ギフトカードも含まれていたことから、通常よりも多くの需要が集まったもようだ。

問題は在庫の払底だけにとどまらない。ミニストップで販売されている楽天ギフトカードを店舗内の別の棚に隠す人も出てきたというのだ。

これは、毎月5日、15日、25日にWAONで支払うと還元されるポイントが2倍となる「お客さまわくわくデー」を起因としたものだと考えられる。わくわくデーの前日に楽天ギフトカードを別の棚に隠し、ほかの人に見つからないようにしておき、わくわくデー当日に購入しようとした人物がいたとみられる。

こうした問題行動が広がっていけば、ミニストップの通常の店舗運営にも支障を来すおそれがある。そうなれば、こうした高還元率のポイ活キャンペーンもなくなっていき、ガチ勢が自らの首を絞めることになりかねない。くれぐれも冷静な行動を心がけていただきたい。

布村 昌俊 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ほむら まさとし / Masatoshi Homura

マスメディアを経て、現在は一般企業に勤務。学生時代からポイ活に励み、今まで貯めたポイント数は100万円分を超える。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事