西武が球場を「ゴルフ打ちっぱなし」にした深い訳 暑くて寒いベルーナドームの活用方法

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フラッグを囲う直径2mのサークル内にボールを乗せるとニアピン賞。受賞者の中から、抽選で今シーズンの公式戦の始球式で投げられる権利をもらえる。

1時間以内なら何度でも“おかわり”できる(写真:筆者撮影)

各回1時間ずつで、1番早い時間帯は8時半スタート。最後は17時半スタートで計7組。チケットは一人6000円である。

チケットは12月16日に前売りを開始、1日目の分は数日で完売、2日目の分も1月19日までに完売。2日間で364人が参加、ニアピン賞を獲得した参加者は2日間合計で151人。このうち抽選で3名が公式戦の始球式で投げられる権利を獲得した。

暑くて寒いベルーナドーム特有の事情も

ベルーナドームはドーム球場とは言っても、屋外球場にあとから屋根をかぶせた構造で、外気と遮断されていない。狭山丘陵を掘り下げた構造でもあるので、スタンド上部とグラウンド面の温度差も激しく、“暑くて寒い”スタジアムとして知られる。

立地が首都圏内ということもあり、夏場はゲームがない日はライブイベント等でほぼ100%近い稼働を維持しているが、冬場はその寒さゆえにライブイベントの誘致が難しい。翌シーズンに向けた改修工事との兼ね合いもあるので、準備に長期間を要するイベントも招致しにくい。

今回の打ちっぱなしイベントは打席とグリーンを設置するくらいで、準備にほとんど手間暇がかからずスケジュール調整が容易だ。

125ヤード以上の打ち込みを禁止したので、バックスクリーンやスタンドを損傷するリスクがない。メタルスパイクも禁止したので芝を傷めることもない。オフシーズンだけでなく、シーズン中でも実施できそうだ。

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