西武が球場を「ゴルフ打ちっぱなし」にした深い訳 暑くて寒いベルーナドームの活用方法

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(写真:筆者撮影)

今回は埼玉西武ライオンズのファンクラブ会員でなくても申し込めたが、「参加者のほとんどがライオンズファン」(球団広報)だったという。球団としても、球界としても初の試みということもあり、告知はほぼSNSのみ。西武線の電車内の中吊り広告や駅の広告スペース等は予算の関係上使えず、ライオンズファン以外には情報が届きにくかった。

とすれば、告知方法を工夫することで、新たなファン層の拡大のきっかけになる可能性もある。

ファンの高齢化が進むが、若年層を取り込める可能性

初めて訪れた人にとって、球場はちょっとした非日常空間だ。近年は各球団ともに、球場を野球を見にくるだけではない、エンタメ空間としてのボールパークを志向している。

ゴルフはコロナを機に若年層への普及が進んだ。一方プロ野球ファンは高齢化が進んでいる。こういったイベントを通じ、球場という非日常空間を体験するために球場にやってくる若年層を取り込める可能性がある。

今後同様のイベントを定例化するかどうかは「今回の結果を踏まえて検討する」(球団広報)というが、低コストで施設の維持上もほぼノーリスクであるだけに、他球団にも広がることを期待したい。

伊藤 歩 金融ジャーナリスト

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いとう・あゆみ / Ayumi Ito

1962年神奈川県生まれ。ノンバンク、外資系銀行、信用調査機関を経て独立。主要執筆分野は法律と会計だが、球団経営、興行の視点からプロ野球の記事も執筆。著書は『ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 球団経営がわかればプロ野球がわかる』(星海社新書)、『TOB阻止完全対策マニュアル』(ZAITEN Books)、『優良中古マンション 不都合な真実』(東洋経済新報社)『最新 弁護士業界大研究』(産学社)など。

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