「英語を話すゴール」に最短で向かう5つのルール 「とにかく話せば伸びる」という考えは間違い

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もともと私はインドア派で、家に1人でいるのが苦ではないタイプです。なので正直にいうと、こういった生活を心から楽しめているわけではありませんでした。

そのときは、こんなふうに感じていました。

「まだまだ話す機会が足りていないからダメなんだ」

「自分の努力不足だ」

だから、より一層アウトプットの機会を増やしました。それなのに、いくら頑張ってもスピーキング力が思うように上がりません。結果、外国人が目の前にいる状態で話すことには慣れたものの、残念ながら、肝心の話す力は伸びませんでした。

じつは重要なのは「リーディング」だった

当時通っていた語学学校には、アルバートというカナダ人の先生がいて、彼はいつも私たちにこう訴えていました。

「英語を話したいなら、一番重要なのはリーディングだよ」

実際に、アルバートが宿題に出す『エコノミスト』などの記事を日々読んでいたものの、ディスカッションの授業では思うように英語が出てきません。ドイツ人やラテン系の生徒がペラペラと話すのに圧倒されている始末でした。

「リーディングをしているのに話せるようにならないんだけど……」

当時はそんなふうに思っていました。しかし、それから1年くらい経った頃に、「英語を話せるようになりたいなら、どうすればいいか」、自分自身の経験を通じて正解を知ることになります。

カナダに渡航して1年が経とうとしていた頃、当時のパートナーと結婚することになり、永住権を取得する手続きを開始しました。制度上、永住権申請中は就業、就学することができず、半ば強制的に「引きこもり状態」になったときに「アルバートの言ってたこと、ホントだ!」と実感できたのです。

どういうことか説明しましょう。

私は引きこもり時代に、洋書を本格的に読み始め、ひたすら多読を続けました。その結果、本を積み重ねたら自分の背丈(164センチ!)を超えるほどまで読みました。

さらに、同じ頃にテレビで『フレンズ』を見かけたのがきっかけで、どんどん『フレンズ』の世界にのめり込んでいき、全10シーズンを見倒しました。面白すぎて、気づけば3時間も見ていた日もありました。

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