SE後継「iPhone 16e」を"今"リリースした理由 旧モデルの画面を採用するも、アップル独自モデムを初搭載

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とはいえ、iPhone SE 3は128GBモデルが6万9800円、256GBモデルが8万4800円だったことを考えると、世の中の物価上昇もあるが、高くなったと言わざるを得ない。

例年より早い時期の発売

iPhoneの主力モデルは、毎年だいたい10月頃に行われるイベントで華々しく発表されている。だが、iPhoneの中でもエントリーモデルの位置づけであるiPhone SEだけは数年おきに、しかも3月または4月に発表・発売されるのがいつものパターンだ。

参考のために記しておくと、初代SEは2016年3月、第2世代SE(SE 2)は2020年4月、第3世代SE(SE 3)は2022年3月にそれぞれ発表され、いずれも同月内に発売されている。

従って、今回のiPhone 16eは、以前のモデルに比べると1か月ほど早く、ややサプライズ色の強い発表となった。

噂で持ちきりだったが、エントリーモデル導入タイミングとしては異例だった(写真:アップル)

ただ、アップルにはiPhone 16eの発売を早めたい理由もある。アップルはいままで、最新のiPhone 16シリーズや前年のiPhone 15シリーズだけでなく、2年前のモデルであるiPhone 14や3年前のiPhone SE 3の販売を継続してきた。

だが、欧州ではすでにiPhone 14およびSE 3の販売を終了しているのだ。なぜかと言えば、欧州の無線機器指令指令により、2024年12月28日以降に販売されるモバイル機器の充電端子を、USB Type-C(USB-C)に統一することがメーカーに義務づけられたからだ。

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