大学入学時に必要なパソコンをどう選べばいいか スマホ・AI時代、学生生活に必要なパソコンの選び方も変わりつつある

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必要とされる性能は学部や専攻で変わる

とはいえ、「では、どのようなスペックのパソコンが必要か」という質問にストレートに答えるのは難しい。学部や専攻によって異なるからだ。ウェブブラウザが快適に動き、レポートが書ければオーケーという学科もあれば、CADで図面を引いたり、計測データを計測したり、複雑なプログラムのビルドをする学科もあるだろう。進学する学科を見極めて検討すべきだ。

パソコン スペック
理系の上級になると、高スペックのパソコンが必要になることも多い(写真:筆者撮影)

また、時代によって必要とされるスペックが変化していくことも見逃せない。

パンデミックの状況下では、Zoomなどでオンライン授業を受けながら、ローカルでも作業できるスペックが必要とされた。従来はなかった案件なので、スペックの低いパソコンではオンライン授業を受けにくいという状況が発生した。また、従来あまり重視されていなかった、ビデオ会議用のカメラ、マイク、スピーカーなども、より高性能なものが必要になった。

オンライン授業 ビデオ会議
パンデミックで、オンライン授業が一般化した際には、ビデオ会議に必要な性能が要求された(写真:筆者撮影)

ここ2~3年は生成AIの利用も視野に入れる必要があり、WindowsならCopilot+PC、MacならApple Intelligenceが動作する性能も必要とされてくる。クラウド上で使うChatGPTなどの生成AIの利用は、低スペックのパソコンでも可能だが、ローカルマシンに求められるAI処理性能も年々、高まっている傾向にある。

筆者の場合、2人の子供とも途中でパソコンを買い替えている。

娘には文系には十分なスペックの新品パソコンを買い与えていたのだが、途中から建築学科に進路を変更した。日常的に3D CADやアドビのフォトショップ、イラストレーターなどのグラフィックソフトを扱うようになった。しかも、パンデミックの影響でオンライン授業の機会も増え、Zoom会議しながら外付けディスプレイでCADソフトを扱うというような状態になってしまい、ハイスペックなものに買い替えざるを得なくなった。

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