三菱重工、JMU受注の新イージス搭載艦2隻の総コスト試算が0.9兆円から1.9兆円に膨張。実際には前代未聞の2兆円超えが確実な情勢

海上自衛隊のイージス艦まや。新造されるイージス・システム搭載艦はこの1.5倍の大きさになる(出典:海上自衛隊ホームページ)
陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(陸上イージス)に代えて、政府が整備する代替艦の「イージス・システム搭載艦」2隻にかかる総コストが、政府が今春公表した1兆9416億円を上回り2兆円を優に上回る水準になることが確実な情勢になっていることがわかった。防衛省関係者が東洋経済の取材に明らかにした。当初、陸上イージスの総コストとして防衛省が示していた4500億円の5倍に迫る恐れが出てきた。
政府関係者「さらに膨張するのは確実」
防衛省は2026年度当初予算の概算要求に「イージス・システム搭載艦の整備に伴う関連経費(802億円)」を積んだ。防衛省関係者によるとこの金額は、今春公表された総コスト試算には含まれていないという。すなわち、単純に足し合わせるだけでも2兆0200億円ほどになる計算となる。
それだけではない。内情に詳しい政府関係者は「さらに膨張するのは確実だ」と取材に明かす。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら