グーグル社員が仕事の合間に自然の中で過ごす訳 「イライラしたらゴルフ」「森に行き深呼吸」

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マインドフルネスを得るために1日中坐禅を組んでいるのではない。森や山に行き時間をかけて散歩をしたり、シンプルな食事をしたり、ヨガをする。これらもまた立派なマインドフルネスの一種であり、瞑想と同じ効果が得られる。

マインドフルネスの効用は、エネルギーが増えるだけでなく、頭の中もスッキリして、物事が明確に見える。

情報が溢れかえる世の中でも、「自分にとって、いま何が大切なのか」を考える時間を持てて、より良い選択ができるようになるらしい。

終わることのないToDoリスト。そして、気がつくと、毎日、自分を充電する暇もなく過ぎていく。マインドフルネスの生活で充電できたバッテリーは、その後数カ月間、彼の生きがいを満たしてくれる。

月に最低12時間は自然の中で過ごす

ダグラスにとって「ひとりになる時間」は、とても大切だ。パートナーから理解を得ながら、1日のうち1、2時間、自分だけの時間にどっぷりひたる。山に行けばスキー、海に行けばサーフィン。ダンスをしたり歌ったり、クッキングをしたり。月に最低12時間は自然の中で過ごす。

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休日に山や海の自然の中にいると、気持ちが落ち着き、空の美しさに心が奪われる。そうしていくうちに、自分らしさを取り戻すことができる。心身がリラックスして、情報や周囲の雑音、自分の頭の中の雑音が静まるときに、アイデアが浮かび、インスピレーションを得ることができるという。

早朝からサーフィンを何本も乗りこなしていたタイミングで、煮詰まっていた開発構想を思いついたときには、感動して鳥肌が立った。

さて、そんなダグラスのモットーは、“Be Better, every day(日々、より良い自分でいなさい)”である。そのためにも、人から離れ、ひとりになる時間がなにより大切なのだ。

あなたも休日になったら、近くの公園に行き、ひとりになる時間を作ってみてはいかがだろうか。

河原 千賀 ジャーナリスト

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かわはら ちか / Chika Kawahara

大阪生まれ。1988年よりアメリカ在住。大谷大学短期大学部幼児教育学科、カリフォルニア州立大学心理学部卒業、同大学院教育心理学部修士課程修了。アメリカ人と結婚し、3児の母となる。ロサンゼルスの幼稚園教師として勤務後、フルコミッション制の不動産エージェントに転職。離婚後、2018年より、ロス・パドレス国立森林公園内の、山々に囲まれたプライべートコミュニティに在住。星空の美しい自然の中で、人間として最高な人生とは何かを研究し、人間力を回復するための数々の活動を行なっている。

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