グーグル社員が仕事の合間に自然の中で過ごす訳 「イライラしたらゴルフ」「森に行き深呼吸」
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休日に山や海の自然の中にいると、気持ちが落ち着き、空の美しさに心が奪われる。そうしていくうちに、自分らしさを取り戻すことができる(写真:Detry/PIXTA)
膨大なタスクに追われ、毎日クタクタになって帰宅する……そんなビジネスパーソンは多いかもしれない。一方、アメリカのグーグルで働く人たちは、「ある工夫」をしながら休むことで、「自分がすべき使命」を再確認する。それが働く原動力になっているという。本稿では、ロサンゼルス在住の河原千賀氏が、グーグル社員をはじめとするエリートビジネスパーソンから聞いた「休日の過ごし方」を紹介する。
※本稿は『グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか』より抜粋・編集を加えたものです。
自分がいるから仕事がある
私たちは日々、ストレスを抱えながら働いている。出社をすれば、厳しいデッドラインの死守に努め、リソース(人手)不足、しょうもない社内政治、同僚同士のいざこざ、上司のハラスメントに巻き込まれながら会社が求める成果を出さなくてはいけない。
一方で、「生産性を求める働き方」「利益第一の企業のあり方」などに疑問を抱いて、自分の価値観と生活の安定とのあいだで揺れ動く。
「仕事は私のアイデンティティではない。自分はいったい何を大切にしていて、何ができるのか。何が必要とされる時代を迎えるのか。では、チャンスはどこにあるのか」
グーグルをはじめとする大手テック企業に勤めているビジネスエリートたちは、そんな問いを頭に置きながら、「自然」の中で自分の役割を脱ぎ捨て自己を見つめる。
彼らは仕事上の役割より先に、「どういう自分でありたいのか」をとことん考え抜く。自分自身の価値観やライフスタイルを固めた後に、どんな仕事をして、どう働くかを考える。
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