観光解禁で初入国「サウジアラビア」の異世界感 異教徒への扉を開けた「FIFA2034」開催の地へ

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リヤドで市内の観光施設をいくつか見たあと、内陸部のハイルという町に国内線で移動。翌日、本格的な高速道路で、ジュッバという世界遺産の岩絵のある街へとバスで向かった。

この道路は、高速道路65号線。道路標識には、ヨルダンまでの距離が表示されているように、国境を越えてヨルダンの首都アンマンに続く幹線道路である。

砂漠を切り裂くように走る高速道路65号線(筆者撮影)
砂漠を切り裂くように走る高速道路65号線(筆者撮影)

車線はおおむね片側2車線だが、3車線のところもあった。制限速度は時速120km。ところどころにガソリンスタンドを併設した休憩施設があるが、規模は小さいので、日本のパーキングエリアのイメージだろう。

ちなみにガソリンの価格は、国が公定価格として決めており、全国一律で週に一度見直されるそうだ。

ガソリンは2種類あり、このとき「95」(オクタン価を表している)と表示されているいわゆるハイオクが、1リットルあたり2.33サウジアラビア・リヤル(SAR)、日本円でおよそ98円、レギュラーに相当する「91」が2.18SARで、およそ92円だった。

日本の半額程度だが、産油国としては思ったほど安くはない。地元のガイドによれば、かつては「水より安い」と言われていたそうだが、今ではそれなりの金額になっている。

高速道路65号線沿いのサービスエリア(筆者撮影)
高速道路65号線沿いのサービスエリア(筆者撮影)

標識に「ラクダの横断注意」「砂嵐に注意」あり

サウジアラビアの高速道路は、中東ではどこも一般にそうであるように、盛り土や高架ではなく、周囲と同じ高さで作られている。しかも、頻繁に農道と交わっているので、日本のイメージでは一般道といってもよさそうな雰囲気だ。

実際、その日の午後に走った内陸部一の観光地、アルウラへの道路は片側1車線の一般道のように見えたが、地図を見ると「高速70号線」となっていた。ただし、そもそも高速道路も通行料は無料なので、高速道と一般道の区別はほとんどないといってよい。

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