中居さん引退で続出「番組サイトの削除」の違和感 オールドメディア批判加速、業界の倫理観が議論に

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残すのはトップページのみでいいから、番組公式サイトは一定期間残し、打ち切りの経緯を伝える場所として活用すべきではないか。

突然打ち切られた番組は、電波を使って「最後のあいさつ」をすることができない。長年の視聴者に対する誠意として、それくらいしても罰は当たらないだろう。

「だれかtoなかい」は公式サイトで「最後のあいさつ」

ちなみに皮肉にも、渦中にあるフジテレビの「だれかtoなかい」公式サイトは1月24日午前現在、ロゴマークとともに「1月12日の放送から休止としておりました当番組は、総合的に判断し、放送を終了することにいたしました」と添えられており、これらの要件を満たしている(公式Xアカウントは削除された)。

だれかtoなかい 公式サイト
1月19日、公式サイトでは「番組MCの中居氏に関する報道を受け、状況を総合的に検討した結果、1月12日の放送から当面の間休止とする判断に至りました」との文言があったが、現在では「番組終了のお知らせ」に変わっている(出所:「だれかtoなかい」公式サイト)
だれかとなかい
引退発表後、スピーディーに削除された「だれかtoなかい」のアカウント(画像:だれかtoなかい公式Xより)

「即削除」により、ないがしろにされているのは、視聴者だけではない。あらゆる番組は司会者ひとりでは成り立たない。終了した各番組も、中居さん以外の出演者や、番組スタッフが存在していたからこそ、ここまで続けてこられたのだ。

彼ら彼女らのほとんどは、報道が出るまで、疑惑の存在すらも知らなかっただろう。

次ページ主導権は、放送局ではなく視聴者が握っている
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