中居さん引退で続出「番組サイトの削除」の違和感 オールドメディア批判加速、業界の倫理観が議論に
1月20日に打ち切りが発表された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)は、その日のうちに公式サイトが消滅。
「土曜日な会」のページも姿を消し、いずれもかつて存在したURLを開こうとすると、局のトップページに飛ばされてしまう。
「即削除」の対応は適切なのか?
こうした対応について、SNS上では違和感の声が出ている。「残しておくと都合が悪いのか」「初めから存在しなかったことにしたいのか」といった勘ぐる投稿も見られ、その対応を疑問視する人は少なくない。
かくいう筆者も、「即削除」の対応は適切だと思えない。ネットメディア編集者としての、これまで10年以上の経験からすると、ネット空間では「削除は悪手」が定説だからだ。SNS投稿も「消せば増える」と言われており、情報をコントロールしようとすればするほど、より拡散されてしまう傾向にある。
なぜ削除が好まれないのかというと、ひとえに説明責任から逃げている印象を与えるからだ。
番組公式サイトは、視聴者もしくは、そうなり得る人々に、補足情報を共有する場だ。「宣伝になる時だけ使って、矢面に立ちそうになると捨てる」と判断されれば、あまりに都合がよすぎるのではと感じさせてしまう。
なにもサイトを「そのまま残せ」と言っているのではない。中居さんが一般人となった以上、写真を使い続けることは難しいだろう。であれば写真のない、番組ロゴのみで対応すればいい。過去回のアーカイブページも必須ではない。
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