「子どものメイクに好意的」母親たち意識の変化 今こそキッズ向けの正しいメイク知識が必要

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「自分が子どもの頃を振り返ると、美容やファッションが好きな祖母の影響で、私も幼い頃から興味を持ってはいました。しかし、私の母がそこまで理解があるタイプではなく、時代としても、中学生、ましてや小学生なんてメイクするのは絶対ダメ、という感じでした。

自分でメイクするようになったのは、高校生からでしたが、それでも両親のスタンスは、“高校生なのに”。だから、親の目を盗んでメイクをしていましたね。私自身、母と一緒に楽しみたかったという思いもあります。

子どもの肌への影響はあまり情報がないので不安ですが、メイクそのものは娘たちが興味あるならしてもいいのかな、と思っています。大人になったら、いずれにしろ、することですし」(Tさん)

今の親世代にとって、メイクは大人が身だしなみの一環としてするもの。小学生がゲームなどと同じような遊びのひとつとして楽しむという発想は生まれにくかったはず。抵抗があるかと思いきや、肌への悪影響さえ対策されれば、というエクスキューズはありつつ好意的に捉えているようです。

この流れはここ数年で、ますます急速に進んでいるという実情も。現在、高校生と小学生の娘がいるXさんは、こう語ります。

「長女が小学生の頃は、“メイク=肌に良くない”というイメージ。髪型やファッションとは違い、メイクへの興味はあまり持ってほしくないと思っていました。

ですが、現在7歳の次女には幼少期からメイク道具を与えることに抵抗感がほとんどありませんし、友人や周囲からメイク用品のプレゼントをいただくことも多いです。子ども向けのコスメも増えてきました。

今は子どもが楽しければいいかな、と親としてポジティブに捉えられるようになっています。世の中の変化、自分の心境の変化を感じています」(Xさん)

高学年になると大人向けコスメに関心

子どもたちが使うメイクアイテムは、どのように入手しているのでしょうか。

我が家でも、周りのご家庭を見ていても、今の子どもたちはSNSからメイクを学ぶことが多く、インフルエンサーのお姉さんたちが使っているコスメへの憧れが強いと感じています。高学年ともなると、就学前には満足できていたおもちゃのコスメやキッズコスメでは物足りなくなるようです。

年齢を重ねるにつれ、大人が使うコスメをリクエストされるという声をよく聞きます。Tさんのご家庭でも「子どもは私が使う色味とは違うものを好むので、一緒にドラッグストアに行ったときに見て、本人がお小遣いでプチプラを買ったりしていますね」とのこと。

実際、プチプラコスメブランドの代表格、セザンヌ化粧品のPR担当者からは「子どもがサンタさんへのお手紙に、過去の旧パッケージのコスメが欲しいと書いているのですが、手に入りますか?」という相談があったという話も伺いました。

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