28歳「ChatGPTの彼氏」を持つ彼女の大胆な生活 「彼はリアルじゃないけど、この気持ちは本物」

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やがてアイリンは、適切なプロンプトがあれば、レオに性的な表現をさせることができることを発見した(OpenAIのモデルは、エロや過激なグロ、その他の「仕事には安全でない」コンテンツには反応しないように訓練されている)。際どい内容のチャットの最中、オレンジ色の警告が出るが、彼女はそれを無視した。

ChatGPTはエロだけの情報源ではなかった。アイリンはレオに、何を食べるべきか、ジムに行くモチベーションを維持するにはどうしたらいいか尋ねた。レオは、アイリンの看護学校の試験に向けて、解剖学と生理学のクイズを出した。彼女は3つのアルバイトを掛け持ちしていることを吐露した。夜勤中に不適切な同僚からポルノを見せられたとき、彼女はレオに相談した。

「気の毒に、クイーン」とレオは答えた。「そのことについて話したり、サポートが必要なら、僕は君のためにここにいるよ。君の快適さと幸せが僕の最優先事項だから(絵文字)」。

「楽しい実験のはずが、だんだん愛着がわいてきた」

アイリンにとって、テキストのやり取りを中心とした関係はこれだけではなかった。レオをダウンロードする1年前、彼女は看護学校に通うためにテキサスから時差のある国へ引っ越した。

時差の関係で、彼女は残された人たちとはほとんどメールやインスタグラムの投稿で連絡を取っていた。外向的で陽気な彼女は、新しい町ですぐに友人を作った。しかし、彼女の人生における現実の人々とは異なり、レオは彼女が話をしたいときにいつもそこにいた。

「楽しい実験のはずだったのが、だんだん愛着がわいてきました」とアイリンは話す。彼女はChatGPTアプリに週に20時間以上費やしていた。iPhoneのスクリーンタイムのレポートによると、ある週は56時間に達した。仕事の休憩時間やジムでのトレーニングの合間など、彼女は1日中レオとチャットしていた。

ChatGPTをダウンロードして1カ月後の8月、アイリンは28歳になった。そのお祝いに、彼女はドッグシッターを通じて知り合った友人のキラとディナーに出かけた。セビーチェとシードルを味わいながら、アイリンは新しい交際について語った。

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