ホンダ「N-VAN e:」変わらぬ美点とBEV化の恩恵 意見がわかれる電気自動車に新たな価値を創造

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もちろん走り味はBEVらしいスムーズかつトルクフルなもので、162N・mという最大トルクはN-VANのターボモデルを大きく上まわり、増加した車両重量を考慮してもかなりパワフルなものとなっている。

個人的にはもう少し俊敏な味付けでもいいかな、と思ったが、配送などに使用する際はあまり俊敏すぎても荷崩れの要因にもなりかねないため、主な使われ方を考えれば妥当なものともいえるだろう。

商用車でありながら一般ユーザーも納得のパッケージ

4人乗りで一般ユーザーでも購入できるe:FUNグレードの室内
4人乗りで一般ユーザーでも購入できるe:FUNグレードの室内(写真:本田技研工業)

なお、同様のコンセプトのモデルの先駆者としては三菱の「ミニキャブEV」やOEMモデルの日産「クリッパーEV」が存在しているが、あちらはベースが1999年にデビューした6代目ミニキャブということもあり、ビジネスカーとして割り切るのであれば十分ながら、一般ユーザーが使うと考えるとあまりに華がなさすぎるのが難点だ。

そういった意味でも、N-VAN e:はビジネスカーとして使うユーザーだけでなく、趣味の相棒として検討している人も「いいな」と思わせる手法もさすがと思えた。

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まだまだ補助金頼みの車両本体価格は正直きびしさを感じる部分ではあるが、BEVでの航続距離などに不満がある人にガソリンモデルのN-VANがあるわけで、ユーザーの選択肢が広がり、新たな魅力を創造してくれた点を個人的には評価したいのである。

 

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小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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