"日プ"社長語る「オーディション番組」への危機感 PRODUCE 101 JAPAN成功の一方、市場は飽和気味

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――崔社長がメンバーたちのモチベーションを高めるためにやっていることはありますか?

すべてのグループとつねにコミュニケーションを取るようにしています。ライブやイベントがあれば、できる限り楽屋に行って話を聞きます。面倒くさいって思われているかもしれませんけど(笑)。そこで何か問題が浮かび上がれば、メンバーが納得するまで話し合っています。

――2018年から韓国のサバイバルオーディションの日本版は数多く生まれています。そのなかで「PRODUCE 101 JAPAN」がこれだけ支持されて、毎回そこからスターが生まれている理由はどう考えますか。

「PRODUCE 101 JAPAN」は、視聴者がプロデューサーになり、応援している子を頂点に押し上げていく。だから自然と思い入れが強くなっていって、愛情も半端ではない。そこが刺さっているのではないでしょうか。

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INI ©LAPONE ENTERTAINMENT

サバイバルオーディションそのものがすごくわかりやすいコンテンツです。アイドルやアーティストをファンが育てていく日本の文化と親和性が高く、感情移入しやすい。そこで、視聴者とオーディション参加者たちとの接点をうまく作ることができました。

ただ、シーズン3まで見てきて、僕のなかでは修正したいポイントも出てきています。いまはまだ話せませんが、これからに生かしていきます。

シーズン3はなぜ女性版だったのか?

――シーズン3で、女性グループのオーディションに変えた狙いを教えてください。

シーズン1と2で、男性アイドルグループのファン層をつかむことができました。それを横に広げていくのが、その先の課題だったんです。いろいろな施策を検討した結果、女性グループのオーディションにすることで、一般層をファンに取り込む大衆化を狙いました。その結果、それまでの壁を打ち破り、10代のオーディション参加者と同世代の視聴者から、その親など幅広い世代へのアプローチに成功しました。

シーズン1、2と3が違うのは、3はより広く一般層に訴求できていること。配信データでは、映像のトータル再生数は3倍以上になり、中学生や小学生もかなり多い。そこから、SNSを含めいろいろな形で話題が広がっていきました。

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