"日プ"社長語る「オーディション番組」への危機感 PRODUCE 101 JAPAN成功の一方、市場は飽和気味

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――東京ドームのステージに立つのは、各グループにとってもひとつの夢だったのではないですか?

東京ドームでの『LAPOSTA 2025』が決まったときは、みんな驚いていました。ただ、もちろん喜んでいたのですが、心境としては複雑だったようです。東京ドームは目標であるからこそ、ファンの方々はグループそれぞれの単独公演でステージに立たせたかったでしょう。僕自身にもその気持ちはありました。

しかし、現実問題として、スタートしたばかりの新しい会社の新人アーティストが東京ドーム公演を開催するためには、いろいろなハードルがあります。ただ今年4月にはJO1が単独で東京ドーム公演を行わせていただくことになりました。確かに『LAPOSTA』が先になってしまいましたがLAPOSTAを実施することでそういうハードルをクリアしていった結果、実施できるところまでたどり着けたと思っています。

LAPONE JO1 INI ME:I
©LAPONE ENTERTAINMENT/©LAPONE GIRLS

もちろんこれから各グループで単独公演を実現していきたいです。今回は、フェスという大きなエンターテインメントのお祭りとして、ファンもメンバーもみんなが幸せになるイベントにしたいと考えています。

5〜10年後に芸能界で生き残れるか?

――さまざまな企画として、メンバーがやりたいことをやるのと同時に、個人の成長の場にもなりそうですね。

各グループのメンバーたちの多くは、芸能界での下積み経験がなく、いきなりオーディションからデビューしています。それはそれで大変なことばかりなんですが、僕が心配しているのは、彼らがいま売れている状況のあと、5〜10年後にはたしてこの業界で生活ができているかどうか、ということ。

LAPONE JO1 INI ME:I
崔信化 社長(撮影:尾形文繁)

グループとしての活動のほかに、個人として勉強する時間も場所も必要。それが今回の『LAPOSTA』です。各メンバーのソロステージでは、決められた予算と場所を使って、彼らそれぞれがプロデューサーとしてイベントを企画、制作します。ラップやDJのパーティを企画するメンバーもいれば、アートの個展をやりたいという声もありました(笑)。『LAPOSTA』が終わった後は、それ以前と比べて、彼ら1人ひとりで表現できる能力も向上しているのではないでしょうか。

われわれはその後も継続的に彼らの能力を引き上げる場所を作っていかないといけない。それがグループ全体のポテンシャルの向上につながり、パフォーマンスにも表れると考えています。

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