日本がアメリカを支配した世界を描く中国製ゲーム 日本文化の奇想天外なパロディが話題に

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切腹している侍
とんでもない場所で切腹している侍。しかし、これこそが昭和アメリカなのだ。画像は公式トレーラーよりキャプチャー

サンフランシスコでスケバンスタイルの女性がしゃがみこんでいたり、ラシュモア山国立記念公園(大統領の顔の彫刻がある場所)で侍が切腹していたり、大統領がアニメを鑑賞する時間を確保していたりと、日本がアメリカを統治しているがゆえのとんでもないギャップが笑いを誘うのも特徴だ。

ゲーム業界の変化も感じさせる一作

また、中国のゲーム会社がこういった「中規模の買い切りゲーム」を出すのも特徴といえよう。

「例のプール」と呼ばれる現代的なネットミーム
昭和のパロディも多いが、「例のプール」と呼ばれる現代的なネットミームも取り込んでいる。画像は公式トレーラーよりキャプチャー

中国のゲーム業界ではかつてコピー商品がはびこったこともあり、オンラインゲームのようなサービス提供型ゲームが伸びていった。しかしそれも徐々に変化しつつあり、2024年には『黒神話:悟空』といった買い切り型の大作が発売され、評価されるようになっている。

そして、侍や忍者ともまた違う独特な日本を描いた『昭和米国物語』も注目を集めているわけで、ゲーム業界の変化がこういった作品の登場によって明確になっているといえよう。

『昭和米国物語』は2025年第4四半期発売予定。日本のゲーム会社では描けないであろう「日本がアメリカを支配した世界」はどこまでヒットするだろうか。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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