39歳女性の婚活を阻む「この人でいいの?」の"壁" 相談所にもいる「結婚を躊躇してしまう」人たち

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婚活市場には、仮交際に入っても自分からは動こうとせず、デートの日取りや会う場所などを女性に丸投げしてしまう男性がいる。そうした男性にも会ってきたので、スマートに交際を進めてくれるひさおに、きみえも次第に惹かれていった。

そして、4回目のデートを終えたところで、ひさおより「真剣交際に入りませんか?」という申し出があった。

ひさおの相談室からその連絡が来たことを伝えると、きみえは不安そうに「真剣交際に入ったら、どのくらいの期間で結婚を決めないといけないのですか? 絶対に結婚しないといけないでしょうか?」と、筆者に聞いてきた。

「真剣交際の期間は、カップルによって違います。結婚への気持ちがある程度固まって真剣交際に進んだカップルは、1カ月くらいで結婚を決めています。結婚相談所の規約では、最長で3カ月です。ただ、真剣交際に入ったからといって、必ず結婚しなくてはいけないわけでないですよ」

真剣交際は将来の結婚を見据えて、お互いの仕事のこと、住む場所、家計をどう回していくか、子どもはどうするか、将来的にお互いの親とどう関わるかなどをすり合わせしていく。

そこで、お互いの結婚に対する考え方や価値観が合えば結婚に進むし、大きくくい違えば、交際終了になることもある。

「必ず結婚をしなくてもよい」という言葉に安堵したのか、きみえはひさおと真剣交際に進むことにした。

結婚を考えると息苦しくなる

ところが、真剣交際に入ってみると、きみえは本当にひさおと結婚して幸せになれるのか、不安を感じるようになった。

結婚後に、今の仕事で独身時代のようなタイムスケジュールを続けられるのか。人付き合いは得意なほうではないのに、義父母とうまく付き合っていけるのか。大学時代からずっと一人暮らしをしてきたのに、一つ屋根の下で男性と暮らせるのか――。

考えはすべてマイナス方向に進み、膨らんでいった。

「これって、マリッジブルーというのでしょうか。ひさおさんのお人柄や経歴は、私にはもったいないくらい素晴らしいので、頭では前へと進んだほうがいいとわかっているんです。でも、結婚のことを考えると息苦しくなってくる」

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