年間チャートに中学生登場、2025年はB'zが来る? 2024年はある人気バンドがチャートをジャック
ダンスも重要な役割だった。アニメのオープニング映像にある、両腕を左右に振り体を上下させる「BBBBダンス」だ。放送直後から世界中に広がり、TikTokなどで大バズりとなった。
制作側は当初からダンスでのヒットを狙ったわけではなかったようだが(ミュージックビデオは3月に配信)、ファンの動きがヒットにつながる現代らしい事例だった。
特徴的なのは海外で先に火がついたことだろう。国内でのストリーミングのピークは3月だった一方、アメリカと韓国は1月下旬。海外から日本に波及し、ストリーミングを伸ばした形だった。
2位はリリース当時中学生のデビュー曲
2位は新人シンガーソングライター・tuki.の「晩餐歌」。リリースは2023年9月で、10月11日付チャートで14位に初登場し、2024年1月24日付チャートで首位を獲得。1年間、25位以内を維持したロングヒットだ。指標別では、ダウンロード、ストリーミングが2位、ビデオとカラオケが3位だった。
tuki.はリリース当時、なんと15歳の中学生。ピアノに加えて13歳ごろからギターを始め、TikTokで弾き語り動画を投稿してきた。晩餐歌は初のオリジナル曲だ。
TikTokでファンとコミュニケーションを図ってきたことに加え、2023年11月には人気アーティストの優里と同曲を歌うコラボ動画を公開している。「優里のファンに支持されたことは大きく、それが第1段のロケット。その後、顔出しはないものの、地上波の歌番組に出演して注目度が上がった。1人でやっているとは思えないほど、しっかり展開されている」(ビルボード事業本部上席部長の礒﨑誠二氏)。
2020年に大ヒットした瑛人の「香水」など、若手が一気に年間チャートを駆け上がる例はあるが、中学生のデビュー曲は異例。ビルボードによれば、ストリーミング累計再生回数は1億回を突破し、ソロアーティストとして史上最年少記録となった(2024年12月に4億回を突破)。
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