「涙袋メイク」小学生から母親世代へ広がる魅力 もはや定番、コロナ禍で人気になった理由とは?

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メイクのトレンドに詳しい美容専門メディア・VOCEウェブサイト編集長の三好さやかさんもこう語ります。

「VOCEウェブサイトでは半年に一度『美容流行語大賞』を発表しています。2020年に“ぴえんアイ”(絵文字の“ぴえん”のようにうるっとした光を涙袋にのせるメイク)がランクイン。その頃から、下まぶたや涙袋を“盛る”メイク提案が増えてきた印象で、2022年の“純欲メイク”、2023年の“白湯メイク”なども涙袋メイクをベースとしたメイクトレンドでした。

今は、“ミュートメイク”といって、ほぼ色を感じさせないメイクがトレンドのため、以前よりはキラキラが控えめになるなど落ち着いてきた印象がありますが、涙袋に何かを塗るのは当たり前になっています」

涙袋メイクは、もはや令和の定番メイクなのです。

たるみ印象を軽減&小顔効果で大人も注目

すっかりメイクの定番になっている「涙袋メイク」ですが、一般的には10代〜20代が中心のトレンド。40代以降の大人世代に限ると話は変わってきます。

涙袋メイクにはギャルメイクや、大粒のラメやグリッター(キラキラ)を使ったアイドルメイクのイメージが強く、抵抗がある人も多いかもしれません。しかし、美容のプロの立場で言うと大人世代にこそメリットがある、と思います。

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「コロナ禍を経てマスクを外した後、人々が直面したのが、“以前より顔が大きくなったと感じる”“顔が間延びして見える”という問題でした。それまでマスクで隠れていた、顔の中心部の余白=「中顔面(ちゅうがんめん)」を気にする人が増えたのです。

一般的に、面長であればあるほど大人っぽく、中顔面が短ければ短いほど幼い印象になります。中顔面の長さが気になる方は涙袋にメイクを施すことで、余白が埋まり、間延び感が緩和されフレッシュな印象になるのです」(三好さん)

「#涙袋メイク」とタグづけて投稿されたメイク動画を見ると、この小さなエリアにここまで色々するのか?と驚くほど。しかしメイク前後の様子を比べると、涙袋メイクが顔の印象を大きく左右することは明らかです。

そんなわけで最近は、中顔面のたるみに悩む母親がSNSで涙袋メイクを学んだ子どもにやり方を教えてもらう、なんていうケースまであるんです。

いずれにせよ、涙袋メイクをトレンドとして知っておいても損はありません。お子さんと新しい会話のきっかけにしてみてくださいね。

(構成:ライター 楢﨑 裕美)

イガリ シノブ メイクアップアーティスト

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いがり しのぶ / Shinobu Igari

BEAUTRIUM所属。雑誌・広告などの媒体で、多くの女優・モデル・アーティストから信頼を寄せられるメイクアップアーティストであり、自身が提案するメイクが次から次へとブームを巻き起こすヒットメーカー。

2018年にはコスメブランド〈WHOMEE〉、2020年には〈SS by WHOMEE〉を始動。

主な著書に、『イガリメイク、しちゃう?』(宝島社)、『裏イガリメイク、はいどうぞ』(宝島社)、『イガリ印 365日メイク図鑑』(講談社)など多数。

2018年MBS「情熱大陸」にも出演。独自の発想とテクニックで提案するメイクアップは、国内のみならずアジアでもブームを巻き起こしている。

Instagram:igari_shinobu

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