中盤まで実はシーズン1をもう一度見返したほうがより楽しめるストーリーが続きます。当然ながら、シーズン1の視聴なしでは楽しめません。単純に「この人物は誰だったのか……」「シーズン1で同じような光景があったかも……」と気になる部分が多発します。言うなれば、再度視聴を何気なく促しているのです。まさにこれが“ズルい”と表現した理由の1つになります。
お馴染みキャラクターを“味変”
キャラクターの“味変”も巧みです。イ・ジョンジェが主役のギフン役を再び演じていますが、無邪気さを表した笑顔は今回、封印です。ゲーム参加のプロフィール写真にもそれが表れ、覚悟を持ったキャラクターへと変化していることがわかります。あのギフンはどこに行ってしまったのかと寂しい気もしますが、見慣れたゲームに緊張感を与えてもいます。
ゲームの進行を総指揮するフロントマンも再び登場し、演じるのは前回同様イ・ビョンホンです。黒いマスクを取ったフロントマンの別の顔が見えるのが今回の目玉です。詳しく書くのは差し控えますが、韓流四天王のひとりと言われるイ・ビョンホンがいい仕事をしています。
短い出演シーンながらインパクトを残した“めんこ男”こと、スカウトマンにもアンコールがかかりました。負けるとビンタ、勝てば現金を渡すという謎のルールでめんこのゲームを仕掛けるあの男のヤバさが暴走しています。もともとドンヒョク監督が友人でもあるコン・ユのために作ったキャラクターだそう。めんこ男を大捜索する冒頭パートで前作以上の見せ場が作られています。
作品を象徴するピンクのジャンプスーツを着たガードマンたちももちろん登場します。これまた素の顔をさらしたサイドストーリーが新たに展開されます。平面図形が書かれたマスクの取り過ぎと感じるほど。ガードマンたちが人間であることを明確にすればするほど、残酷さを目立たせる狙いがありそうです。インフルエンサーたちのパワーゲームを描いたNetflix「セレブリティ」主演のパク・ギュヨンがその1人に抜擢されています。
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