9000円と16万円「炊飯器」を徹底的に比べてみた【再配信】 アイリスオーヤマVS象印、価格差は17倍以上
NW-FC型は、圧力IHタイプの中でも特に複雑な構造を持つ。6つの底IHヒーターを搭載しており、ローテーションで加熱することで複雑な対流を生み出す。この方式は象印マホービン独自であり、技術力のある作業員によってほぼ手作業で組み立てが行われている。また、銅線の量が多いため、より高額な炊飯器となっている。
一番の違いは「輪郭」と「弾力」
アイリスオーヤマのRC-MDA50と象印マホービンのNW-FC型を並べてみると、それほどサイズに差はなく、見た目だけでは価格差を感じない。ただ、本体の重さは前者が3.3kg、後者が8kgと、象印のほうがずっしりと重い。
内鍋の重さ(実測値)は、象印が1.14kg、アイリスオーヤマが0.73kgである。アイリスオーヤマのRC-MDA50は価格が8000円台ということもあり、もっと軽い内鍋を想定していたが、この価格帯の中では内鍋が分厚く、しっかりしている印象だ。
また、アイリスオーヤマのRC-MDA50はマイコン式であるものの、高機能な炊飯器である。「コシヒカリ」や「あきたこまち」といった銘柄ごとに火力や加熱時間を調整する「50銘柄炊き分け」機能を搭載している。今回はスーパーで購入したあきたこまちを3合炊飯したので、「あきたこまち」を選んで炊飯した。表示された炊飯時間は67分。
一方、象印マホービンのNW-FC型は、銘柄炊き分け機能は非搭載だ。これは同じ銘柄でも米の鮮度や保存状況、産地の違いによって炊き上がりの状態が異なるため「銘柄による炊き分けはあまり意味がない」という考えだからだ。その代わり、かたさや粘りを自分好みに設定できる「炊き分けセレクト」機能を搭載している。かたさは3通り、粘りは5通りの組み合わせで、合計15通りに炊き分けることが可能だ。好きな粘りやかたさにできるが、今回はかたさと粘り共に標準モードを選択。表示された炊飯時間は56分。
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