現在販売しているのはSU7だけだが、1台当たりの単価は4~6月期の22万8600元(約474万円)から7~9月期は23万8700元(約495万円)に上昇した。これは販売に占める上級グレードの割合が増えているためだ。
販売台数の増加と単価上昇の相乗効果により、事業収支も改善している。シャオミの決算報告書によれば、EV事業を含む「新規事業関連セグメント」の7~9月期の売上高は97億元(約2010億円)と、4~6月期の1.5倍強に増加。同セグメントの調整後純損益は15億元(約311億円)の赤字だが、損失額は4~6月期の18億元(約373億円)から約17%縮小した。
研究開発費を増額へ
「SU7の販売増加によるスケールメリットが、自動運転システムの研究開発費用や工場の建設コストを吸収し、EV事業の粗利率を押し上げている。しかも(工場の)生産能力にはまだ伸びしろがある」
シャオミの盧偉冰・総裁(社長に相当)は、11月12日に開催した7~9月期の決算説明会でそう述べ、先行きに楽観的な見通しを示した。
また、同社の林世偉CFO(最高財務責任者)は、EV事業の1月から9月までの累計支出額が約88億元(約1823億円)だったと明かし、研究開発費が大部分を占めたと説明。EV事業の粗利率が想定を上回っていることから、「2025年は研究開発費のさらなる増額を予定している」と、攻めの姿勢を強調した。
第2号モデルの投入により、シャオミ・カーの快進撃がさらに加速するのか、目が離せない。
(財新記者:劉沛林)
※原文の配信は12月10日
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