ハイエース×ライオン・キング、異色コラボの訳 ディズニーの世界観に浸れるキャンピングカー

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キッチン後ろのパーテーション
キッチン後ろのパーテーション(筆者撮影)

また、常設ベッドのエリアにも、上部に地平線や朝焼けをイメージした飾り板を装備。キッチン後方のパーティション家具には、主人公シンパと父のムファサが、背中で静かに語り合っているイメージのイラストも入れ、室内が親子のリラックス空間となる雰囲気も醸し出す。

さらに外部シャワー家具の扉にも、サバンナの風景をイメージしたグラフィックを投入。ほかにも、クッションのタグにライオン・キングのアートや同社のロゴを採用。バックドアのサイド内側には、動物のシルエットを施したアートも入れるなど、細部にわたりこだわりの専用装備やグラフィックを採用。このモデルに、さらなる特別感を演出する。

ディズニーコラボモデルを販売する意義

バレイア<ライオン・キング>エディション(BALEIA<LIONKING>EDITION)のリアビュー
バレイア<ライオン・キング>エディション(BALEIA<LION KING>EDITION)のリアビュー(筆者撮影)

以上がバレイア<ライオン・キング>エディションの概要だ。前述のとおり、トイファクトリーでは、今回で4度目となるディズニーとのコラボだが、同社によれば、「30台限定と販売数が少ないため、あまり大きな利益は出ないだろう」という。では、なぜディズニーモデルを出すのか。

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それは、キャンピングカーはニッチな業界であり、そこに属するトイファクトリーという企業の知名度を上げることが大きな目的だという。つまり、同社のキャンピングカーだけでなく、同社自体の宣伝効果を狙っているのだ。また、公式ライセンス商品などについて、認可のための審査がかなり厳しいことで知られるディズニーとのコラボを続けることは、企業や自社製品の信頼性向上などにもつながる。そして、それらにより、従来のファンだけでなく、より幅広いユーザー層の獲得を目指しているという。

なお、今回の新作モデルの正式な販売日は2025年1月31日からとなり、30台限定で先着順の販売。新作映画の公開と販売タイミングをあわせた同モデルが、市場からどんな反響を得て、同社の思惑のとおり、顧客層などの拡大につながるのか今後も注目だ。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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