「お金の話は、もうウンザリ」をさっぱり消す方法 「資産形成に踏み出せない人」の8要因:後編

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その「ウンザリ」自体には問題ありません。むしろ正常な感情です。でも、そのまま資産形成に動かなければ、やっぱりお金は増えません。厳しいですが、それが現実です。

そんなときは、順番を変えてみましょう。お金の話にウンザリする人は、先にお金の話から入ろうとするから「ウンザリ」しているんです。「もうやめてくれ!」「もう聞きたくないよ!」となってしまうのです。

物事には順序があります。最初に解決すべき問題は、お金や投資のことではないんです。

まず取り組むべきことは、「ウンザリ」の正体を見極めること。なぜ、「ウンザリ」しているのか原因をはっきりさせましょう。そして「ウンザリ」を解消することが大切です。お金の話はその次です。

「ウンザリ」がなくなりさえすれば、ほぼお金の問題は解決できたと言ってしまっても過言ではありません。いまの時代、そのくらい投資は身近で簡単なものになりました。私は、5000万円までであれば、ほぼ知識不要で到達できるとさえ思っています。

「ウンザリ」という気持ちの正体

それでは、ウンザリの正体を解消していきましょう。前回、あなたの足を引っ張ろうとするものが8つあるとお伝えし、そのうちの4つを解説しました。本稿では残りの4つを解説します。

5:四方八方からお金の話をされるから

冒頭でもお伝えしましたが、国、テレビ、雑誌、ウェブニュース、SNS、銀行や郵便局など四方八方から散々お金の話を聞かされているから、あなたはウンザリしているのです。

やれトランプ相場がやってくるだの、やれ新NISAはやらなければ損だの、やれ公的年金だけでは足りないだの……「同調圧力はやめてくれ!」「うるさい!」と言いたくなるのも当然です。

とはいえ、そういう人も心のどこかでは、「きっと投資をしたほうが将来お金で苦労しない」ことをわかっているはずです。正しいことを言われているから、心が動揺してウンザリを感じるのです。

でも、本稿をここまで読まれた方なら大丈夫。それは、同調圧力がもたらすウンザリにも負けずに、資産形成に挑もうとされている証拠です。それだけでもわかれば大きな前進です。

6:投資は損するかもしれない……

「投資は損する可能性が高い」と思っている方もいるでしょう。将来の株価なんて上がるか下がるかわからない。損するかもしれないものを勧められても、ウンザリしますよね。当たり前の反応です。

ところで、投資ってそもそも何なのでしょう。そこを誤解してほしくないのです。そのために簡単に投資のメカニズムを説明します。

地球の人口が増える→必要とするモノやサービスの量が増える(たとえば食料需要)→供給を増やせる企業が儲かる→会社の利益が増える→株価が上がる。ここに投資するんです。

人間は便利を追求する→イノベーションが起きる(たとえば生成AI)→新しい需要が創造される→供給できる企業が儲かる→会社の利益が増える→株価が上がる。ここに投資するんです。

株価は原則として、長期では企業価値(どれだけ儲ける力があるか)に連動します。闇雲に上下するわけじゃないんです。つまり、儲ける力のある会社を選べば、損する可能性を極力排除できるんです。

しかも、いまはその可能性が高い企業を集めた「投資信託」が存在しますので、あなたは一から会社を探す必要はありません。「正しい投資信託」を選べばいいのです。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事